旬の食材~春~

日本料理 八田では旬の食材を生かした和食をお客様に楽しんで頂いております。
今回のブログでは、春(3~5月頃)が旬の食材をご紹介いたします。


春の野菜

新じゃがいも

本来じゃがいもの旬は10月~11月ですが、5~6月の初夏には冬に植えておいた新じゃがいもが出荷されます。

じゃがいもは貯蔵がきく為、旬以外の時期でも年中手に入ります。
しかし、貯蔵された春先のじゃがいもは甘味は増しますが、ホクホク感は薄れます。

新じゃがいもは、貯蔵されているものとは違いみずみずしく、皮が薄いため皮ごと食べられることが特徴です。

新じゃがいも

特徴・効能

  • 新じゃがいもは、皮が薄いため皮ごと食べられる
  • ビタミンB群、ビタミンCやミネラル成分が豊富
  • 特にビタミンCに至っては、みかんと同じくらい含まれている
  • じゃがいものビタミンCは熱に非常に強く、煮たり焼いたりしても壊れにくい
  • ガン、高血圧、心筋梗塞などの成人病の予防や美容にも効果的
  • 豊富に含まれるカリウムは体内のナトリウムを排出し、塩分バランスを調整する為、高血圧の予防、脚のむくみにも効果的
  • 長時間の運動による筋肉の痙攣(けいれん)などを防ぐ働きもある
  • アルカリ性食品の為、肉や油料理につけ合わせることで、体内の酸性化を防いでくれる(老化防止)にも役に立つ
  • 美肌効果や毛細血管の強化(ビタミンP)の効果が期待できる
  • 炭水化物でありながら、成分のほとんどがでんぷんの為、カロリーが低い

新たまねぎ

たまねぎの旬は、品種や産地などに幅があり、ほぼ一年中が旬だと言えます。
ただし、「新たまねぎ」の旬は春(3月~4月頃)になります。

収穫後、すぐに出荷される新たまねぎは、皮が薄く、水分がとっても多くやわらかいです。
新たまねぎは玉ねぎと違い辛味が少ない為、栄養素を摂取するのに非常におススメです。

たまねぎは、湿気を避ければ数ヶ月も持ちます。通気性のよいネットなどに入れ、風通しの良い場所に吊るす方法で保存すると長持ちします。
新たまねぎも同じの保管方法で良いですが、傷みやすいのでなるベく早く食べきることをオススメいたします。

新玉ねぎ

特徴・効能

  • ケルセチンというポリフェノールが多く含まれている
  • ケルセチンは体内に摂取した脂肪の吸収を抑制するはたらきがある
  • 抗酸化力が高い為、動脈硬化を予防するなど「天然の抗がん剤」と言われている
  • 冷え性の改善、肥満解消、便秘解消、美肌効果など、美容にも嬉しい効果が期待できる
  • オリゴ糖を含んでいる為、胃や十二指腸で消化、吸収されずに腸まで届き、善玉菌の餌となって善玉菌を増やす働きがある
  • 善玉菌を増やすことで、大腸がんの予防にもつながる
  • 硫化アリルを含んでおり、その中のサイクロアラインは血管を広げたり、血管内に脂肪が沈着するのを防ぐだけでなく、出来てしまった血栓を溶かす働きまである(血液を元のサラサラに戻す )
  • 硫化アリルには動脈硬化予防、抗酸化作用、疲労回復などの効果も期待できる
  • グルコキニンを含んでおり、水溶性で熱に強くインスリンに似たような作用がある
  • グルコキニンには、腸からの糖質の吸収を妨げ血糖値を下げる働きがある
  • 糖尿病の予防だけでなく、余分な糖分が中性脂肪になるのも防いでくれる
  • カリウムを含んでおり、ナトリウムと相互に関連しながら、細胞の浸透圧を一定に保ち、細胞が正常に働くように調節してくれる
  • カリウムには、余分なナトリウムを排出する作用もある為、ネラルバランスを整えてくれる

春の魚介類

めばる(眼張・メバル)

めばるの旬は4~6月です。
春の船釣りはめばる漁から始まることもあり、「春告げ魚」と呼ばれています。

漁獲される地域によって体の色が異なり、「赤めばる」「黒めばる」など、さまざまな呼び名があるが、同じめばるであることに変わりはありません。

調理方法としては、身離れがよいため、煮付けや塩焼きが定番です。
また、淡白な白身魚なので刺し身、煮物、唐揚げなどにしても美味しく召し上がれます。

メバル

特徴・効能

  • 脂質が少なく、高タンパク・低カロリーな白身魚
  • 良質なタンパク質を含んでおり、体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがある
  • 病中病後の体力回復にもうってつけで、高齢者やダイエット中の人にも適している
  • 豊富なカルシウムで、骨粗しょう症の予防に効果がある

さわら(鰆・サワラ)

さわらは回遊魚の為、旬は地域によって異なります。
瀬戸内海は春、関東は冬です。

晩春から初夏にかけて、産卵の為に瀬戸内海に大量のさわらが押し寄せます。この時期、土佐から岡山などでは古くより魚卵や白子と共に食されてきたため、春が旬とされています。

一方、関東などでは12月~2月頃にかけ、産卵期前の脂の乗った「寒鰆」が人気です。

さわらは身が非常に軟らかく、身割れしやいので扱いに注意が必要です。
三枚におろす時や、刺身にする際には身割れに注意し丁寧に扱うようにしましよう。

鰆(さわら)

特徴・効能

  • 良質のたんぱく質や鉄分を多く含んでいる
  • カルシウムの吸収を促進する効果のあるビタミンDの含有量が多く、骨の健康維持に役に立つ
  • ビタミンB12が豊富で、DNAの合成や調整に深く関わっており、正常な細胞の増殖を助ける働きがある
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